*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日銀緩和継続で円売り先行もドルの上値は重い 27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀のハト派的な政策スタンスを背景に、円売りが主要通貨を押し上げる展開となる見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測で、ドルは上値が重いだろう。

前日発表された米住宅関連指標は低調で、金融引き締め政策を弱める手がかりとなった。前週末に発表されたコアPCE価格指数の鈍化も材料視され、早期利下げへの思惑から金利安・ドル安に振れた。ユーロ・ドルは1.10ドル付近から1.1040ドル台に浮上、ドル・円は142円60銭台から142円40銭付近に失速。本日公表された日銀金融政策決定会合の主な意見はハト派的で、アジア市場は円売りが主要通貨を押し上げた。

この後の海外市場は金利や株価が手がかりとなる。年末年始休暇入りで手がかりが乏しく、全般的に動意は薄い。国内インフレ率の低下を背景にFRBの早期利下げが観測され、金利安・ドル安基調に振れやすい。年末・四半期末により欧州やオセアニアで割安感の生じた通貨が選好され、ドルの下押し要因に。一方、日銀の大規模緩和政策の修正の大幅後退で円売り地合いが見込まれ、主要通貨は引き続き対円で下げづらいだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・12月リッチモンド連銀製造業指数(11月:-5)
・03:00 米財務省・5年債入札

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情報提供元: FISCO
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