*08:21JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドル買い抑制も 14日のドル・円は、東京市場では142円89銭から140円97銭まで下落。欧米市場では141円24銭から142円28銭まで買われた後、141円40銭まで反落し、141円90銭で取引終了。本日15日のドル・円は主に142円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の低下を意識してリスク選好的な米ドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

日本銀行は12月18-19日開催の金融政策決定会合で現行の金融緩和策を維持することを決定する見込み。全国銀行協会の加藤会長は12月14日の会見で、個人的な見解ではあるが「日銀は、今後の賃金・物価動向を見極める重要な局面にいると認識している」、「マイナス金利解除は経済のプラスマイナス両面で判断されるもの」との見方を伝えている。12月日銀短観はまずまず良好だった。中小企業を含む賃上げ動向は引き続き不透明だが、マイナス金利の早期解除への期待が広がっている。今回の会合で結論は出ないかもしれないが、外部環境が大きく変わらない場合、次回1月22-23日開催の会合でマイナス金利の解除が賛成多数で決定される可能性がある。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドル買い抑制も