*08:17JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドル買い抑制も 29日のドル・円は、東京市場では146円56銭から146円31銭まで下落。欧米市場では147円37銭まで買われた後、145円67銭まで反落し、145円87銭で取引終了。本日30日のドル・円は主に145円台で推移か。米長期金利の低下を意識してリスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

29日の米国債市場では主に2年債利回りが低下。この日発表された7月雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が減少したこと、8月CB消費者信頼感指数は市場予想を下回ったことを受けて、追加利上げ観測は後退したことが要因。米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑制のために金融引き締め政策を長期間継続するとの市場の見方は大きく変わっていないものの、市場参加者の間からは「インフレは緩和しつつあり、追加利上げの必要性はかなり低下した」との声が聞かれている。今週発表される7月コアPCE価格指数と8月雇用統計でインフレ緩和を示す追加材料が提供された場合、追加利上げ観測はさらに後退し、株高・ドル安の相場展開となる可能性がありそうだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識してドル買い抑制も