*18:30JST 個人投資家ちゃわんご:好調な自動車株決算、狙い目は?【FISCOソーシャルレポーター】 以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「ちゃわんご」氏(ツイッター:『https://twitter.com/chawan_wabita』)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2023年8月10日16時に執筆

ツイッターでの情報発信をしておりますちゃわんごと申します(https://twitter.com/chawan_wabita)。

◆好調な自動車株決算、狙い目は?

昨日8月9日、本田技研工業は第一四半期決算を発表し、これで大手国産自動車メーカーは4-6月期決算発表を終了しました。本日は昨年度の売上上位5社の数字を見ていきたいと思います。

トヨタ自動車<7203>は8月1日に決算を発表し、第一四半期の営業利益だけで10兆円、当期純利益は1.3兆円ととてつもない数字を出してきました。営業利益率も10%台に改善し、見通しに対する進捗率は50%を超えています。

本田技研工業<7267>も好調で、当期利益は+143%の3,630億円、進捗率は45%となりました。両社共にQ1で50%近くの進捗率があるものの、上方修正はありませんでした。

日産自動車<7201>も、当期純利益は+123%の1,055億円、また見通しも上方修正し通期の純利益予想は3,400億円としました。トヨタと日産に共通しているのは中国市場での販売低下です。日産は見通しの中で中国での販売台数見通しを前回から-29%としました。

スズキ<7269>は売上高1.2兆円で前期比+13%、純利益670億円、通期予想は3,700億円なので進捗率は29%、マツダ(7261)は売上1.1兆円で前期比+76%、純利益は372億円と+148%でした。

これらの会社に共通しているワードは「円安」と「半導体不足の解消」です。ドル円の想定はトヨタ、ホンダ、日産、スズキは137円、マツダは138円で見ています。今後も円安が続くのであれば更なる利益上乗せが期待されます。また半導体の供給制約も解消されてきたようで、昨年同月比からの生産・販売台数の改善が見られます。

指標を見てみると、まだPBR1倍以下なのはホンダ(0.61倍)、日産(0.44倍)と1倍以上にするという東証の目標からは乖離がありますので資本政策に期待ができます。時価総額は日産とスズキは同程度(約2.6兆円)ですが、PERは日産が割安(7.1倍vs12.2倍)、ROEやROICはスズキの方が良い数字となっています(それぞれ4.6%vs11.2%、1.8%vs8.5%)。

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執筆者名:ちゃわんご
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記事名:「 個人投資家ちゃわんご:好調な自動車株決算、狙い目は?【FISCOソーシャルレポーター】