*07:22JST NY債券:米長期債相場は弱含み、インフレ抑制目的で追加利上げ観測強まる 16日の米国長期債相場は弱含み。米連邦準備制度理事会(FRB)のメンバーが年内追加利上げを示唆したことが要因。FRBのウォラー理事は、「インフレ低下に向けた進展は遅く幾分の追加引き締めが必要となる可能性がある」との認識を示した。また、米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、今後発表される指標でインフレ率の低下が示されない場合、さらなる利上げを容認する考えを示した。

CMEのFedWatchツールによると、16日時点で7月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%となる確率は74%程度。9月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.25-5.50%以上となる確率は78%程度。10年債利回りは一時3.715%近辺まで低下した後、3.802%近辺まで反発し、取引終了時点にかけて3.761%近辺で推移した。

イールドカーブはフラットニング気配で推移。2年-10年は-94.30bp近辺、2-30年は-86.00bp近辺で引けた。2年債利回りは4.71%(前日比:+7bp)、10年債利回りは3.76%(前日比+4bp)、30年債利回りは、3.85%(前日比:+1bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場は弱含み、インフレ抑制目的で追加利上げ観測強まる