7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円13銭から130円48銭まで下落して131円08銭で引けた。日本の賃金の予想以上の伸びで、日銀の緩和政策修正の思惑に伴う円買いが加速。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が強い雇用統計にもかかわらず先の会見と同様ディスインフレの初期の段階であると繰り返し、タカ派色を強めなかったため長期金利低下に伴いドル売りに転じた。その後、強い雇用が継続した場合、ピーク金利が高まるとの発言で、下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.0669ドルへ下落後、1.0767ドルまで上昇し1.0727ドルで引けた。ユーロ・円は141円50銭から140円29銭まで下落。日欧金利差縮小観測にユーロ売り、円買いが加速。ポンド・ドルは、1.1961ドルまで下落後、1.2095ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9273フランから0.9192フランまで下落。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:ドル・円は反落、パウエルFRB議長タカ派姿勢強めず