2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、128円09銭へ下落後、128円92銭まで上昇し引けた。欧州中央銀行(ECB)や英中銀のハト派的な利上げを受けたクロス円絡みの円買いや米10-12月期単位労働コスト速報値が予想以上に鈍化したためドル売りが優勢となった。その後、欧州通貨安に対しドルが堅調に推移し下げ止まった。

ユーロ・ドルは、1.1004ドルから1.0886ドルまで下落し、引けた。欧州中銀(ECB)が定例理事会で市場の予想通り政策金利を50ベーシスポイント(BP)引き上げ、さらに、3月も金利を0.5%ポイント引き上げる意向を示したが、ラガルド総裁が、成長・インフレ見通しが一段と均衡したと言及したため、利上げ停止にも一段と近づいたとの見方が広がり、域内債券利回り低下に伴うユーロ売りが加速。

ユーロ・円は141円27銭から140円09銭まで下落。日欧金利差縮小観測にユーロ売り・円買いが加速した。

ポンド・ドルは、1.2326ドルから1.2232ドルまで下落した。英国中銀が金融政策決定会合で予想通り50BPの利上げを実施したが、2名の委員が金利据え置きを支持、さらに、追加利上げ公約がなかっためポンド売りに拍車がかかった。。

ドル・スイスは、0.9080フランから0.9139フランまで上昇。





 【経済指標】・米・先週分新規失業保険申請件数:18.3万件(予想:19.5万件、前回:18.6万件)・米・10-12月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率+3.0%(予想:+2.4%、7-9月期:+1.4%←+0.8%)・米・10-12月期単位労働コスト速報値:前期比年率+1.1%(予想:+1.5%、7-9月期:+2.0%←+2.4%)・米・12月製造業受注:前月比+1.8%(予想:+2.3%、11月:-1.9%←-1.8%)・米・12月耐久財受注改定値:前月比+5.6%(予想:+5.6%、速報値:+5.6%)・米・12月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比-0.2%(予想:-0.1%、速報値:-0.1%)・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-0.6%(速報値:-0.4%) <KY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 2月2日のNY為替概況