11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、132円87銭まで上昇後、132円29銭まで反落し、132円47銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて、年内の金利が5%を上回るとの思惑が再燃し、ドルの買戻しが優勢となった。その後、10年債入札の良好な結果やボストン連銀のコリンズ総裁が一段の利上げ減速を支持する姿勢が報じられ金利低下に伴いドル買いが後退した。

ユーロ・ドルは、1.0733ドルから1.0777ドルのレンジで上下に振れ、1.0756ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)専務理事兼首席エコノミストのレーン氏のタカ派発言「金利は依然、著しく上昇する必要がある」を受けて追加利上げを想定したユーロ買いが加速し、底堅く推移。ユーロ・円は142円86銭まで上昇後、142円24銭まで反落。ポンド・ドルは、1.2101ドルまで下落後、1.2154ドルまで反発した。ドル・スイスは、0.9272フランから0.9331フランまで上昇した。ユーロ・スイス絡みのフラン売りが優勢となった。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米利上げペースの一段の減速予想でドルは伸び悩む