28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■株式見通し:利食いを交えながらもリオープン関連に物色は向かいやすい
■Jフロント、 3Q営業利益 356.1%増 201億円
■前場の注目材料:ソニーG、世界最小パルスレーザー開発、ピーク出力57キロワット


■利食いを交えながらもリオープン関連に物色は向かいやすい

28日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場はNYダウが37ドル高だった一方で、ナスダックは144ポイント安だった。中国政府が1月8日から入国時の強制隔離撤廃を発表、規制緩和を好感したアジア、欧州市場の流れを継いで買いが先行した。ただし、長期金利の上昇を警戒した売りが重荷となったほか、年末を控えての節税対策の売りなども観測されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の26210円。円相場は1ドル133円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行する格好になろう。昨日はグローベックスの米株先物の上昇を手掛かりに、クリスマス明け後の米株高を期待した先回り的な動きもあったと考えられ、前日の上昇に対するリバランスの動きは入りやすいだろう。また、米国では中国の検疫緩和を手掛かりにした上昇であり、これについては前日の段階ですでに織り込まれていることから、利食いに向かわせそうである。

もっとも、ある程度は海外製のフローが意識されることから、底堅さは見られそうである。短期的にショートを仕掛けてくる動きに対しては、その後のリバウンドを狙ったスタンス。また、円相場が落ち着いた動きを見せているため、ハイテク株などへの売り圧力もそれほど強まらないと考えられる。ハイテク株については基本見送りとなろうが、値ごろ感からの買いは入りやすいところ。

なお、昨日はリオープン関連が大きく買われたが、利食いを交えながらも物色は向かいやすいと考えられる。また、本日はIPOがないため、直近IPOで比較的トレンドが上向きの銘柄などへは、短期的には値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。


■Jフロント、 3Q営業利益 356.1%増 201億円

Jフロント<3086>が発表した第3四半期業績は、売上収益が前年同期比8.2%増の2569.41億円、営業利益は同356.1%増の201億円だった。百貨店事業の業績は、3月下旬に各地域において行動制限が解除されて以降、入店客数は回復基調が続き、売上収益は堅調な富裕層マーケットへの対応をはじめとする戦略・施策の効果、10月以降、訪日外国人売上の増加も加わり、着実に改善している。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(26447.87、+42.00)
・NYダウは上昇(33241.56、+37.63)
・1ドル=133.30-40円
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開


・ソニーG<6758>世界最小パルスレーザー開発、ピーク出力57キロワット
・日本電産<6594>海外電池メーカーに出資、エネ貯蔵システム向け安定調達狙う
・ソフトバンク<9434>傘下のボードリー、自動運転「レベル4」バス運行、来年に複数地域で
・日野自<7205>縦割り打破へ新組織、POなど役職設置、来年2月に移行
・富士通ゼネラル<6755>欧で空調機拡販、ギリシャ代理店事業買収
・富士通ゼネラル<6755>仏で給湯暖房機生産、欧需要拡大取り込む
・トヨタ紡織<3116>トヨタ車体精工を買収
・豊田通商<8015>地産地消型の供給網を構築、世界5ブロックに分割
・豊田通商<8015>韓国サンア・アルミニウムに出資、集電体用アルミ箔製造
・双日<2768>インフィニットと新会社、車業界の課題解決
・富士フイルム<4901>富士フイルムなど、水素酸化細菌の量産化技術を開発


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 11月鉱工業生産速報値(前月比予想:-0.2%、10月:-3.2%)
・08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19-20日開催分)

<海外>
・特になし <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~利食いを交えながらもリオープン関連に物色は向かいやすい~