米国株式市場は続落。ダウ平均は162.92ドル安の32757.54ドル、ナスダックは159.38ポイント安の10546.03で取引を終了した。先週大きく下げていたため、寄り付きこそ小幅に上昇したものの、終日軟調に推移。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ継続が景気を冷やすとの景気後退懸念が相場の重石となったほか、厳しいマクロ環境への警戒から企業業績への懸念も生まれた。長期金利が上昇しハイテク株が売られた一方、原油価格の上昇でエネルギー銘柄には買いが入った。セクター別では、銀行とエネルギー、食品・飲料・タバコが上昇。耐久消費財・アパレル、メディア・娯楽が特に大きく下げた。

エンターテインメントのディズニー(DIS)は「アバター」の続編の公開直後の週末の北米映画興行収入が事前予想に届かず下落。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は、欧州委員会が域内の競争法に違反している疑いがあると警告したことを明らかにし、下落した。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)が客船「ビスタ」の2024年初の予約をキャンセルしたと伝わり下落したほか、マカオでの営業継続を認められたカジノ運営のウィンリゾーツ(WYNN)やMGMリゾーツ・インターナショナル(MGM)などはマカオでの今後10年間の投資計画の発表を受け、大きく下げた。

イーロン・マスク氏は、自身がツイッターのトップを辞任すべきかどうかを問うユーザー投票をツイッター上で実施。投票には1750万人以上が参加し、57.5%が辞任を支持した。

HorikoCapitalManagementLLC

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは162ドル安、景気後退懸念が重石に