16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、137円35銭まで強含んだのち、136円30銭まで反落して136円68銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)が来年ピーク金利達成後も長期にわたり維持するとの見方にドル買いが強まったが、米12月製造業・サービス業PMI速報値が予想外に悪化したため、景気後退懸念が強まり、ドル安・円買いが加速。

ユーロ・ドルは、1.0650ドルまで上昇後、1.0585ドルまで下落し、1.0586ドルで引けた。ウィリアムズ米NY連銀総裁の「労働市場のひっ迫で、5-5.5%までの利上げを正当化する可能性がある」のタカ派発言に続き、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁も、物価安定目標にかなり遠く、インフレリスクは依然上向きと主張。必要とあれば、11カ月かそれ以上、ピーク金利を据え置く用意があるとのタカ派発言を受けてドル買いが強まった。ユーロ・円は145円93銭から144円62銭まで下落。リスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2223ドルへ上昇後、1.2146ドルまで反落した。ドル・スイスは、0.9291フランから0.9343フランまで上昇した。

<MK>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米12月PMIが予想外に悪化、景気後退懸念でリスクオフ