25日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。ハト派的な内容の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や低調な経済指標を受け金利安に振れ、ドルは買いづらい展開となりそうだ。一方、株高に振れやすいため、円買いは後退しよう。

前日はNY市場が感謝祭の休場で薄商いのなか、米10年債利回りの低下を受けたドル売りが優勢に。ユーロ・ドルは1.0420ドル台に浮上し、ドル・円は138円付近に沈む場面もあった。本日アジア市場も同様の展開で、米金利の弱含みを手がかりにドル売りに振れやすい地合いに。ドル・円は仲値にかけて買われたが、その後は失速。欧州やオセアニアなどの主要通貨は対ドルで強含んだが、対円ではドル・円に連れ安した。

この後の海外市場は米ブラックフライデーで短縮取引のため、引き続き薄商いが予想される。23日に公表されたハト派的な内容のFOMC議事要旨を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締めに関する過度な期待は後退。また、米国のPMIが製造業、サービス業とも低調な内容となり、ドル買いは入りづらい。一方、株式市場は金利安を背景に上昇基調を強めるなか、今晩も株高を維持できればリスク選好の円売りが主要通貨を支える。

【今日の欧米市場の予定】
・米国株式・債券市場は短縮取引
・米国感謝祭翌日の金曜日「ブラックフライデー」


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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、ドル買い材料不足も株高期待の円売り