米商務省が発表した10月住宅着工件数は前月比‐4.2%の142.5万戸と、9月148.8万戸から減少し7月来で最低となった。予想は上回った。同月住宅建設許可件数は前月比‐2.4%の152.6万戸とパンデミックによる経済封鎖直後の20年8月来で最低となった。予想は上回った。

労働省が同時刻に発表した週次新規失業保険申請件数は前週比4000件減の22.2万件と予想22.8万件を小幅下回った。失業保険継続受給者数は150.7万人と3月末以来の高水準となったが予想151.0万人は下回った。

米11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は‐19.4と、10月-8.7から予想以上に悪化。3カ月連続のマイナスで20年5月来で最低となった。

新規失業保険申請件数が依然低水準で労働市場のひっ迫を示したほか、10月住宅着工件数が予想程減少せず、FRBの利上げを正当化する結果に長期金利が上昇。米10年債利回りは3.78%まで上昇した。ドル買いも強まった。

ドル・円は11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の予想以上の悪化で一時139円82銭へ弱含んだのち、140円60銭まで上昇した。
ユーロ・ドルは1.0354ドルから1.0310ドルまで下落。

【経済指標】
・米・11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:‐19.4(予想:-6.0、10月:-8.7)【・米・10月住宅建設許可件数:152.6万戸(予想:151.4万戸、9月:156.4万戸)
・米・10月住宅着工件数:142.5万戸(予想:141.1万戸、9月:148.8万戸←143.9万戸)
・米・先週分新規失業保険申請件数:22.2万件(予想:22.8万件、前回:22.6万件←22.5万件)
・米・失業保険継続受給者数:150.7万人(予想:151.0万人、前回:149.4万人←149.3万人)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米10月住宅着工件数は予想上振れ、新規失業保険申請件数予想下振れでドル続伸