米国株式市場は続伸。ダウ平均は417.06ドル高の31499.62ドル、ナスダックは92.90ポイント高の10952.61で取引を終了した。国内経済が深刻な景気後退を回避できるとの期待感に寄り付き後、上昇。さらに、今週控えている主要ハイテク企業決算の順調な結果を期待した買いも加わり、終日堅調に推移した。また、連邦準備制度理事会(FRB)が今後、利上げペースを減速するとの思惑も根強く、引けにかけては上げ幅を一段と拡大し終了。セクター別では食・生活必需品小売りが上昇した一方で、消費者サービスや自動車・自動車部品が下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)は音楽配信やアップルTV動画配信サービスの月額料金値上げを発表し、収益増期待に買われ、上昇。レンタカー会社のエイビス(CAR)や通信のAT&T(T)はそれぞれアナリストの投資判断引上げで上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は中国で景気後退を想定し、同社製自動車、モデル3やモデルYの価格の値下げを発表したため収益減が懸念され、下落。また、習総書記の異例の3期目続投が共産党大会で決定されたため、権力集中やビジネスが抑制されるリスクから、中国のエクスポージャーが目立つカジノ運営のラスベガスサンズ(LVS)やウィンリゾーツ(WYNN)、コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)がそれぞれ売られた。

イエレン財務長官は、国内の経済は健全で金融市場にも柔軟性が見られるが、変動率の上昇で金融市場を綿密に監視していく慎重姿勢を示した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは417ドル高、主要ハイテク企業の決算に期待