28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円73銭から143円91銭まで下落し、144円11銭で引けた。英国政府の新大型減税策を受けた同国金融市場の混乱を鎮静化するため、英中銀は計画していた量的引き締めを延期し、緊急長期国債購入策を発表。英国債相場急伸に連れ、米国債相場も反発。米長期金利の低下に伴いドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは0.9556ドルから0.9751ドルまで上昇し、0.9738ドルで引けた。ユーロ・円は138円31銭から140円40銭まで上昇。リスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは1.0571ドルから1.0916ドルまで上昇。英中銀の国債市場への介入が安心感に繋がり同国株式市場やポンドが下げ止まった。ドル・スイスは0.9883フランまで下落後、0.9746フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:英中銀は国債市場に介入、米長期金利低下でドル反落