米商務省が発表した7月耐久財受注速報値は前月比0%となった。伸びは6月+2.2%から鈍化しマイナスとなった2月来で最低となった。変動の激しい輸送用機器除く耐久財受注速報値は前月比+0.3%。伸びは予想を上回り6月と同水準と維持。また、企業の設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注は前月比+0.4%。伸びは6月の+0.9%から鈍化も予想を上回った。また、国内総生産(GDP)の算出に用いられる製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値は前月比+0.7%と、伸びは6月+0.8%から鈍化も予想を上回った。

コア資本財の受注や出荷が予想程落ち込まず景気への悲観的見方が後退し、米国債相場が続落。米10年債利回り3.088%まで上昇し7月8日来の高水準となった。
ドル買いも再燃しドル・円は136円60銭から137円01銭まで上昇。ユーロ・ドルは0.9940ドルから0.9915ドルまで下落し日中安値を更新した。

【経済指標】
・米・7月耐久財受注速報値:前月比0%(予想:+0.8%、6月:+2.2%←+2.0%)
・米・7月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.3%(予想:+0.2%、6月:
+0.3%←+0.4%)
・米・7月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.7%(予想:+
0.5%、6月:+0.8%←+0.7%)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米7月耐久財受注、コア資本財受注・出荷が予想上振れ景気への懸念が緩和、ドル買い再燃