米供給管理協会(ISM)が発表した6月ISM非製造業景況指数は55.3と、5月55.9から低下し20年5月来で最低となった。しかし、予想は上回り、25カ月連続で活動の拡大を示す50を上回った。

同時刻に発表された5月JOLT求人件数は1125.4万件と、4月から減少したが、予想を上回り、求人が依然十分にあることを証明。4月分は1168.1万件へ、1140.0万件から上方修正された。

事前に発表された米6月サービス業PMI改定値は52.7と、予想外に速報値51.6
から上方修正された。5月からは低下し、1月来で最低。総合PMI改定値は52.3予想外に速報値51.2から上方修正された。5月からは低下ではやり1月来で最低となった。

予想を上回る結果を受けて、景気後退懸念が後退し米国債相場は反落。10年債利回りは2.74%から2.86%まで急伸した。ドル買いが強まり、ドル・円は135円00銭付近から136円01銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0200ドルから1.0162ドルまで下落し2002年12月来の安値を更新した。ドル指数も2002年以降20年ぶり高値を更新。
[経済指標]
・米・6月サービス業PMI改定値:52.7(予想:51.6、速報値:51.6)
・米・6月総合PMI改定値:52.3(予想:51.2、速報値:51.2)
・米・5月JOLT求人件数:1125.4万件(予想:1100.0万件、4月:1168.1万件←1140.0万件)
・米・6月ISM非製造業景況指数:55.3(予想:54.0、5月:55.9)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】6月ISM非製造業景況指数/5月JOLT求人件数、ドル指数20年ぶり高値更新