5日のドル・円は、東京市場では135円57銭から136円36銭まで反発。欧米市場では136円20銭まで買われた後、135円53銭まで反落し、135円79銭で取引終了。本日6日のドル・円は主に135円台で推移か。欧州通貨安ドル高を意識してドル売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる

5日の欧米市場では、天然ガス価格の上昇などエネルギー情勢の悪化を警戒してユーロ売り・米ドル買いが活発となった。ユーロ・ドルは一時1.0235ドルまで下げており、2002年12月以来のユーロ安水準となった。一方、原油先物は急落。WTI先物8月限は、節目の100ドルを下回った。市場参加者の間では「ウクライナ戦争の継続、エネルギー供給不安は欧州経済を著しく疲弊させる」との見方が増えている。また、エネルギー情勢の悪化は日本経済にも強い打撃を与えるため、「主要通貨に対するリスク回避的な円買いが大きく広がる可能性は低い」との見方も出ている。

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:欧州通貨安ドル高を受けて円買い拡大の可能性低い