米国株式市場は続落。ダウ平均は236.94ドル安の31253.13ドル、ナスダックは29.65ポイント安の11388.50で取引を終了した。冴えない企業決算に失望感が広がり、寄り付き後、下落。最新の地区連銀製造業景況指数や雇用、住宅関連指標が軒並み予想を下回り景気後退入り懸念が一段と強まり投資家心理が悪化、売りに拍車がかかった。セクター別では消費者サービスが小幅高、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

会員制スーパーマーケットを運営するビージェーズ・ホールセール(BJ)は四半期決算で調整後1株利益が予想を上回ったほか、既存店売り上げも予想を上回り、買われた。百貨店のコールズ(KSS)は四半期決算の内容が大幅に予想を下回り、売り上げ見通しを下方修正したものの、身売りの可能性が増したため上昇。スポーツアパレルメーカーのアンダーアーマー(UAA)は最高経営責任者(CEO)が6月1日付で退任を発表、さらにアナリストの投資判断引き下げが嫌気され売られた。ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)は四半期決算で、ロシア、ウクライナ戦争や中国の都市封鎖が響き予想外の売り上げ減を発表し、下落。オートバイメーカーのハーレーダビッドソン(HOG)は部品の問題で2週間生産、出荷を差し止めると発表し、下落した。

廉価アパレルと家庭装飾品のブランドストア経営のロス・ストア(ROST)は取引終了後に第1四半期決算を発表。1株利益が予想を下回ったほか、第2四半期見通しも予想を下回ったため、時間外取引で売られている。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ236ドル安、景気後退懸念が重し