13日のドル・円は、東京市場では125円35銭から126円32銭まで上昇。欧米市場では、126円21銭から125円38銭まで反落し、125円67銭で取引終了。本日14日のドル・円は主に125円台で推移か。米長期金利は低下したが、日米金利差拡大の思惑は消えていないため、ドル買い・円売りが一段と縮小する可能性は低いとみられる。

報道によると、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーラー理事は米CNBCとのインタビューで「インフレがほぼピークに達したと確信しているが、なお積極的な利上げが必要」との見方を伝えた。ウォーラー理事は、5月、6月、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50ポイントの利上げが実施されることを支持する意向のようだ。

ただ、アメリカのインフレ見通しは引き続き不透明。エネルギー資源価格が再上昇し、物価全般に影響を与えた場合、金融政策だけで物価を押し下げることは難しいとの声が聞かれている。また、過度な金融引き締めは米国経済を圧迫し、景気後退を引き起こす可能性があるため、消費者信頼感や企業景況感の動向などを注意深く観察する必要がありそうだ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大の思惑残る