23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、120円60銭まで反落後、121円16銭まで反発し、121円14銭で引けた。
米2月新築住宅販売件数が予想以上に減少し米国債利回り低下に伴いドル買いが一服。株安に連れ円売りも一段落した。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)が今後、利上げぺースを加速させるとの思惑を受けたドル買い意欲も強く、再び上昇。

ユーロ・ドルは1.0964ドルまで下落後、1.1012ドルまで反発し、1.1007ドルで引けた。ユーロ圏3月消費者信頼感指数速報値が予想以上に悪化したためユーロ売りが優勢となったのち、金利低下に伴うドル売りに底堅く推移。ユーロ・円は132円33銭まで下落後、133円39銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3175ドルまで下落後、1.3214ドルまで上昇した。ウクライナ戦争や燃料価格の上昇を受け英国政府は春予算案計画発表に伴い22年の成長見通しを昨年10月から大幅に引き下げたためポンド売りが優勢となった。スナク財務相は予算計画で、燃料価格の上昇などを補う税制優遇措置を発表し下げ止まった。ドル・スイスは0.9353フランから0.9301フランまで下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米長期金利低下もドルは下げ渋る