米供給管理協会(ISM)が発表した2月ISM非製造業景況指数は56.5と、1月59.9から上昇予想に反して低下し2021年2月来で最低となった。

同時刻に発表された米1月製造業受注は前月比+1.4%と、12月+0.7%から伸びが拡大。12月分は+0.7%と、-0.4%からプラスに上方修正された。米1月耐久財受注改定値は前月比+1.6%と、予想通り速報値を維持。輸送用機器除く1月耐久財受注改定値は前月比+0.7%も速報値と同水準。国内総生産(GDP)の算出に用いられる製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値も前月比+1.9%と、修正はなかった。

事前にマークイットが発表した米2月サービス業PMI改定値は56.5と、予想外に速報値56.7から下方修正された。2月総合PMI改定値も55.9と、速報値56.0から下方修正された。

2月のISM非製造業景況指数が予想外に低下したため米国債相場が続伸。10年債利回りは再び1.9%を割り込んだ。ドル売りも強まりドル・円は115円70銭付近から115円55銭へ下落。ユーロ・ドルはウクライナ戦争を警戒したユーロ売りが続き1.1090ドルから1.1060ドルまで下落した。

【経済指標】
・米・2月サービス業PMI改定値:56.5(予想:56.7、速報値:56.7)
・米・2月総合PMI改定値:55.9(速報値:56.0)

・米・2月ISM非製造業景況指数:56.5(予想:61.1、1月:59.9)
・米・1月製造業受注:前月比+1.4%(予想:+0.7%、12月:+0.7%←-0.4%)
・米・1月耐久財受注改定値:前月比+1.6%(予想:+1.6%、速報値:+1.6%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比+0.7%(速報値:+0.7%)
・米・1月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+1.9%(速報値
:+1.9%)。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米2月ISM非製造業景況指数、予想外に低下、ドル・円は反落