10日のドル・円は、東京市場では115円48銭から115円71銭まで上昇。欧米市場では、115円54銭まで下げた後、116円34銭まで上昇し、116円00銭で取引終了。本日11日のドル・円は116円を挟んだ水準で推移か。米国の大幅利上げを想定してドルは目先的に底堅い動きを保つ可能性がある。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は10日、メディアと会見で「7月1日までに100ベーシスポイントの利上げが実施されることを望む」との見方を伝えた。ブラード総裁の発言を受けて金融市場は、3月、5月、6月に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で合計1ポイントの利上げを完全に織り込んだ。年末までに2ポイントの利上げも織り込まれている。

市場参加者の間からは「1月消費者物価指数は予想を上回っており、大幅利上げが実施される環境は整った」との声が聞かれている。ただ、2月以降の消費者物価指数の推移を点検する必要があること、バランスシートの大幅な縮小も予想されていることから、「7月までに1ポイントの利上げが実施されても、年末までに合計2ポイントの利上げが実施されるとの予断を持つことは難しい」との見方も出ている。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米国の大幅利上げを想定してドルは底堅い動きを保つ可能性