28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円67銭から115円12銭まで下落し、115円26銭で引けた。米10-12月期雇用コスト指数の伸びが予想以上に鈍化したほか、1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は下方修正されたため、急激な利上げ予想は若干後退。長期金利低下に伴いドル買いは一段落した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している変動の激しい燃料、食料品を除いた12月コアPCE価格指数は前年比+4.9%で市場予想を上回っており、利上げ観測に伴うドル買いも根強く、下値は限定的となった。

ユーロ・ドルは1.1127ドルから1.1173ドルまで上昇し、1.1147ドルで引けた。ユーロ・円は128円83銭から128円35銭まで下落。ポンド・ドルは1.3433ドルまで上昇後、1.3374ドルまで反落した。ドル・スイスは0.9330フランから0.9290フランまで下落した。ウクライナ情勢への懸念がくすぶり安全通貨としてのフラン買いが継続。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:10-12月期雇用コスト指数の伸び率鈍化でドル買い一服