米国株式市場は反発。ダウ平均は560.54ドル高の35492.70ドル、ナスダックは360.15ポイント高の15341.09で取引を終了した。新型コロナのオミクロン変異株に対し、製薬会社が追加接種の有効性を確認したほか、いくつかの経口薬の当局の承認が近いとの報道で、オミクロン変異株感染が管理可能との安心感から寄り付き後、上昇。バイデン大統領がパンデミック発生当初とは違うとし、経済封鎖を否定したため景気回復の鈍化懸念が後退し一段の上昇に繋がった。大統領はさらに、歳出法案に関しても何らかの進展の可能性を示唆したことも手伝い、終日堅調推移となった。セクター別では耐久消費財・アパレル、消費者サービスが上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落。

航空機メーカーのボーイング(BA)は貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が767型貨物機19機を発注したことを発表し、買われた。また、半導体メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は収益見通し引き上げやアナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇。ドラッグストアチェーンのライトエイド(RAD)は四半期決算で1株あたり損失予想に反し1株当たり利益を計上したことが好感され上昇した。また、スポーツブランドのナイキ(NKE)も昨日引け後に発表された決算の内容が好感され、上昇。一方、食品メーカーのゼネラル・ミルズ(GIS)は四半期決算でまちまちの結果を受けて下落した。

株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数のシカゴVIX指数は一時20台まで下落した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ560ドル高、景気回復鈍化への懸念後退