米国株式市場はまちまち。ダウ平均は90.73ドル高の34390.72ドル、ナスダックは34.24ポイント安の14512.44で取引を終了した。金利上昇が一段落したため、寄り付き後、上昇。8月中古住宅販売成約指数が予想以上に伸びたため、回復期待にダウは堅調に推移した。ただ、債務上限問題への懸念がくすぶり、引けにかけて上げ幅を縮小。金利先高感が根強く、ハイテク株の売りが続き、ナスダック総合指数は下落した。セクター別では公益事業、医薬品・バイオテクが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落。

ディスカウント小売りのダラー・ツリー(DLTR)は1ドル以上の商品を販売する計画や自社株買い計画が好感され、大幅高。航空機メーカーのボーイング(BA)は空軍と軍用輸送機「C17」納入で合意したほか、アナリストの投資判断・目標株価引き上げが好感され、上昇した。製薬会社のイーライリリー(LLY)や食品メーカーのコナグラ・ブランズ(CAG)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。電気自動車メーカーのルシード・モーターズ(LCID)は10月後半に高級セダンを出荷する計画を発表し上昇した。航空会社のユナイテッド(UAL)はCEOがビジネス関連の予約がピークをつけた6月以来で最高水準に戻したと楽観的な見解を示し堅調に推移。

アイウェア小売りのウォービーパーカー(WRBY)はNY証券取引所に直接上場(ダイレクトリスティング)し、基準価格を大幅に上回り引けた。

Horiko Capital Management LLC

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ90ドル高、金利が安定