米国株式市場は続落。ダウ平均は151.69ドル安の34879.38ドル、ナスダックは38.39ポイント安の15248.25で取引を終了した。新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、パンデミック以降で最小となったことを好感し、寄り付き後、上昇。しかし、新型コロナウイルス変異株の流行によりソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)が従業員のオフィス復帰を無期限に延期したほか、航空各社が予約減少で見通しに慎重な見方を見せたため、消費、景気への影響を警戒した売りが強まり、下落に転じた。セクター別では、耐久消費財・アパレルや銀行が上昇した一方、不動産、医薬品・バイオテクが下落。

バイオのモデルナ(MRNA)は新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)と季節性インフルエンザワクチンの接種が1回で済むワクチンの開発に着手していることを明らかにし買われた。百貨店のメーシーズ(M)はアナリストの投資判断引き上げを受けて上昇。ソーシャルネットワークサイトを運営するフェイスブック(FB)はサングラスメーカー、レイバンと共同で開発したスマートグラスを発表し、堅調に推移した。一方、自動車メーカーのフォード(F)はインドでの自動車生産から撤退すると発表し、下落。同業GM(GM)も電気自動車「シボレー・ボルトEV」の生産停止延長を発表し、売られた。また、ビールメーカーのボストンビア(SAM)はハードセルツァーの売り上げが低調で通年の業績見通しを引き下げ、下落した。

通販者向けに後払い決済サービスを提供するフィンテック、アファーム(AFRM)は取引終了後に四半期決算を発表。内容は予想を上回り、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ151ドル安、景気回復や企業業績の鈍化を警戒