米商務省が発表した7月個人所得は前月比+1.1%となった。伸びは6月+0.2%から予想以上に拡大し、過去最大の伸びを記録した3月来で最大。7月個人消費支出(PCE)は前月比+0.3%。伸びは6月+1.1%から予想以上に鈍化した。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目しているコアPCE価格指数は前年比+3.6%と、予想通り、1991年5月以降ほぼ30年ぶり高水準となった6月と同水準を維持。

同時刻に発表された米7月卸売在庫速報値は前月比+0.6%となった。伸びは6月+1.2%から予想以上に鈍化し、昨年12月来で最小となった。米7月前渡商品貿易収支は864億ドルの赤字と、赤字幅は6月921億ドルから予想以上に縮小し、4月来で最小となった。

インフレにサプライズはなく、米国債相場は堅調。10年債利回りは1.345%から1.32%まで低下。ドル・円は110円21銭から110円03銭まで下落した。

【経済指標】
・米・7月前渡商品貿易収支:-864億ドル(予想-909億ドル、6月-921億ドル←-912億ドル)
・米・7月コアPCE価格指数:前年比+3.6%(予想:+3.6%、6月:+3.6%←+3.5%)
・米・7月個人所得:前月比+1.1%(予想:+0.3%、6月:+0.2%←+0.1%)
・米・7月個人消費支出(PCE):前月比+0.3%(予想:+0.4%、6月:⁺1.1%←+1.0%)
・米・7月卸売在庫速報値:前月比+0.6%(予想:+1.0%、6月:+1.2%←+1.1%)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米7月コアPCE価格指数、サプライズなく金利低下、ドル軟調