ダウ平均は225.96ドル高の35,120.08ドル、ナスダックは172.87ポイント高の14,714.66で取引を終了した。


買戻しが優勢となったため、寄り付き後、上昇。緩和縮小を巡りタカ派発言を繰り返してきたダラス連銀総裁のカプラン総裁がデルタ株感染が拡大した場合に方針を修正すると発言し、連邦準備制度理事会(FRB)の早期緩和縮小への脅威も和らぎ相場の上昇を支援。また、ハイテク株の上昇も手伝い、上げ幅を拡大した。セクター別では、ソフトウェアサービスや耐久消費財・アパレルが上昇。食品・飲料・タバコが下落した。

履物販売会社のフットロッカー(FL)は第2四半期決算で、女性、子供用製品の需要急増が業績を押し上げ、買われた。音楽配信のスポティファイ(SPOT)は取り締まり役会が最大10億ドル規模の自社株買いプログラムを承認したことが好感され上昇。ペットストアを運営するペトコ(WOOF)はアナリストの投資判断引き上げを受けて、上昇した。一方、農機具メーカー、ディア(DE)は強い決算を発表、通期の利益見通しを引き上げたにもかかわらず、根強いサプライチェーンの混乱が警戒され売られた。

ダラス連銀のカプラン総裁は、次回9月の連邦公開市場委員会(FOMC)まで、新型コロナ・デルタ株感染動向を綿密に監視していく方針を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:米国株式市場は上昇、早期緩和縮小への脅威が和らぐ