米8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は70.2と、7月81.2から予想外に大幅低下した。11年12月以降ほぼ10年ぶり低水準に落ち込んだ。昨年のパンデミック発生時よりも低い水準。

現在景況感は77.9と、7月84.5から予想以上に低下し昨年パンデミックにより経済が封鎖した昨年4月来で最低となった。消費者先行景況感は65.2と、7月84.5から低下し、2013年10月以降8年ぶりで最低となった。新型コロナ・デルタ株流行やインフレへの警戒感で消費者信頼感が悪化した可能性がある。

また、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ期待指数として注目している同指数の1年期待インフレ率速報値は4.6%と、7月4.7%から低下。一方で、5-10年期待インフレ率速報値は3.0%と、7月2.8%から上昇し、5月来で最高となった。

低調な結果を受け米国債相場は大幅上昇。10年債利回りは1.356%から1.31%まで低下した。ドル売りも加速。ドル・円は110円23銭から109円87銭まで下落。ユーロ・ドルは1.1760ドルから1.1792ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:70.2(予想:81.2、7月:81.2)
・米・8月ミシガン大学現在景況感:77.9(予想83.5、7月84.5)
・米・8月ミシガン大学消費者先行景況感:65.2(予想83.5、7月84.5)
・米・8月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.6%(7月:4.7%)
・米・8月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:3.0%(7月:2.8%)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、パンデミック時を下回る、ドル売り加速