米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(19日分)は41.1万件と前回から減少も予想38.0万件を上回った。また、前回分も41.8万件と、41.2万件から上方修正された。失業保険継続受給者数(12日分)は339万人と、前回353.4万人から予想以上に減少。昨年4月来で最小となった。

同時刻に米商務省が発表した1-3月期GDP確定値は前期比年率+6.4%と、市場の予想通り改定値から修正はなかった。同期個人消費確定値も前期比年率+11.4%と、改定値から修正なし。

また、5月卸売在庫速報値は前月比+1.1%。伸びは4月+1.0%から鈍化予想に反して拡大。
5月耐久財受注速報値は前月比+2.3%。伸びは4月-0.8%からプラスに改善も予想は下回った。変動の激しい輸送用機除く耐久財受注速報値も前月比+0.3%で、伸びは4月+1.7%から予想以上に鈍化した。GDPの算出に用いられる製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値は前月比+0.9%。4月+1.0%から鈍化したものの、予想は上回った。

5月前渡商品貿易収支は881億ドルの赤字となった。赤字幅は4月857億ドルから予想以上に拡大。

冴えない雇用関連指標を受けてドル売りが優勢となった。ドル・円は110円80銭付近から110円72銭まで下落。ユーロ・ドルは1.193ドルから1.1956ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・5月卸売在庫速報値:前月比+1.1%(予想:+0.8%、4月:+1.0%←+0.8%)
・米・1-3月期GDP確定値:前期比年率+6.4%(予想:+6.4%、改定値:+6.4%)
・米・1-3月期個人消費確定値:前期比年率+11.4%(予想:+11.4%、改定値:+11.3
%)

・米・1-3月期GDP価格指数:前期比+4.3%(予想:+4.3%、改定値:+4.3
%)
・米・5月前渡商品貿易収支:-881億ドル(予想-875億ドル、4月-857億ドル)

・米・5月耐久財受注速報値:前月比+2.3%(予想:+2.8%、4月:-0.8%←-1.3%)
・米・5月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.3%(予想:+0.7%、4月:+1.7%+1.
0%)
・米・5月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.9%(予想:+
0.8%、4月:+1.0%←+0.9%)

・米・先週分新規失業保険申請件数:41.1万件(予想:38.0万件、前回:41.8万件←41.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:339万人(予想:346.0万人、前回:353.4万人←351.8万人)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米週次新規失業保険申請件数が予想上回る、ドル売り