米国株式市場はまちまち。ダウ平均は126.15ドル安の34630.24ドル、ナスダックは67.23ポイント高の13881.72で取引を終了した。ダウは経済正常化期待で寄り付き後、上昇するも小幅に下落。5月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見姿勢が強い中、足元で株価上昇が続いていた景気敏感株を中心に利益確定の売りに押され、終日マイナス圏での推移となった。一方のナスダックは、下落して始まったものの、終日堅調に推移。主要7ヵ国(G7)の財務相会合で、法人税の最低税率を15%とする共同声明が採択されていたが、影響は限定的だった。セクター別では、医薬品・バイオテクが上昇した一方、保険や素材が下落した。

医薬品のバイオジェン(BBIB)は、米医薬品局(FDA)がエーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬を承認したことを受けて上昇。同じくアルツハイマー病治療薬を開発するイーライリリー(LLY)も連れ高した。クルーズ船運営のカーニバル(CCL)が7月からアメリカで運航を再開すると発表し、上昇。同業のノルウェジャンクルーズ(NCLH)などにも買いが入った。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は、投資判断の引き上げを受けて上昇した。

米証券取引委員会(SEC)は7日、 映画館運営のAMC(AMC) などミーム銘柄の急騰を受け、 市場を監視し、不正行為や市場操作の兆候を調査していると発表した。 

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ126ドル安、景気敏感株に利益確定の売り