民間部門の雇用者数を示す米5月ADP雇用統計は前月比+97.8万人となった。伸びは4月+65.4万人から縮小予想に反して拡大し、2020年6月来で最大となった。

その後、労働省が発表した5月29日までの先週分新規失業保険申請件数は前週比2万件減の38.5万件と、前回から予想以上に減少しパンデミックが始まって以降で最小となった。5月22日までの失業保険継続受給者数は377.1万人と、前回360.2万人から増加し3月中旬来で最高となった。

1-3月期非農業部門労働生産性改定値は前期比年率+5.4%と、伸びは改善予想に反して速報値と同水準となった。1-3月期単位労働コスト改定値は前期比年率+1.7%。伸びは速報値-0.3%から予想外のプラスとなった。

雇用の予想を大幅に上回る伸びを好感し米国債相場は反落。10年債利回りは1.59%から1.61%まで上昇し、ドル買いが優勢となった。ドル円は109円80銭から109円98銭まで上昇し5月28日来の高値を更新。ユーロ・ドルは1.2190ドルから1.2157ドルまで下落した。

[経済指標]
・米・5月ADP雇用統計:前月比+97.8万人(予想:+65.0万人、4月:+65.4万人←+74.2万人)
・米・先週分新規失業保険申請件数:38.5万件(予想:38.7万件、前回:40.5万件←40.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:377.1万人(予想:361.4万人、前回:360.2万人←364.2万人)
・米・1-3月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率+5.4%(予想:+5.5%、速
報値:+5.4%)
・米・1-3月期単位労働コスト改定値:前期比年率+1.7%(予想:-0.4%、速報値:-
0.3%)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【市場反応】米5月ADP雇用統計/新規失業保険申請件数 /Q1非農業部門労働生産性改定値、ドル上昇