23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円48銭まで下落したのち、108円15銭まで上昇して、107円87銭で引けた。バイデン政権のキャピタルゲイン増税案が景気回復を妨げるとの懸念でドル売り・円買いが優勢となったが、3月新築住宅販売件数は2006年8月以来の高水準となったほか、マークイット米4月製造業・サービス業PMI速報値は改善し、長期金利の上昇に伴うドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは1.2046ドルへ下落後、1.2100ドルまで上昇して、1.2098ドルで引けた。フォンデアライエン欧州委員長がワクチンキャンペーンが軌道に乗っているとし、ワクチン接種の加速が景気回復を支援するとの期待でユーロ買いが強まった。ユーロ・円は129円78銭から130円56銭まで上昇。米欧の強い経済指標で世界経済の回復に期待が強まり、リスク選好の円売りに拍車がかかった。ポンド・ドルは1.3893ドルから1.3836ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9172フランまで上昇後、0.9128フランまで反落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:好調な米経済指標を意識してリスク選好の円売りも