21日のドル・円は、東京市場では107円88銭から108円28銭まで反発。欧米市場では、108円27銭から107円98銭まで下落し、108円08銭で取引終了。本日22日のドル・円は主に108円台前半で推移か。世界経済の早期正常化への期待は高まっていないことから、リスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。

カナダ中央銀行は21日、政策金利の据え置きを決めたが、資産購入の規模を週40億カナダドルから30億カナダドルに縮小することを発表した。また、カナダ中銀は最新の経済見通しで2021年の成長率予想を従来の+4%程度から+6.5%に引き上げた。利上げについては「経済のたるみが吸収されるまで利上げしない」ことを改めて確認したが、インフレ目標が2022年後半に達成される可能性があるとの見方を伝えた。

市場関係者の間からは「カナダ中銀の経済見通しは楽観的」、「米国経済の動向次第で成長率見通しは大きく変わる可能性がある」との声が聞かれている。ただし、米国の利上げ時期については「2023年前半までに最初の利上げが実施されてもおかしくない」との指摘もあり、米国、カナダの金利見通しについて予断を持つことは難しくなりそうだ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:世界経済早期正常化への期待低下で円売り抑制も