8日のニューヨーク外為市場でドル・円は103円60銭まで下落後、104円07銭まで上昇し、103円96銭で引けた。米12月雇用統計で非農業部門雇用者数は4月来のマイナスに落ち込んだため、一時ドル売りが活発となった。ただ、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長が経済について楽観的な見通しを示したことから、ドル売りは一服。クラリダ副議長は資産購入ペースを現行で維持する方針であるとの見方を伝えており、追加緩和の思惑は後退したことから、長期債利回りは上昇し、リスク選好的なドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは1.2285ドルまで上昇後、1.2193ドルまで下落し、1.2220ドルで引けた。ユーロ・円は127円37銭まで上昇後、126円82銭まで反落した。ポンド・ドルは1.3636ドルまで上昇後、1.3544ドルまで反落した。ドル・スイスは0.8823フランまで下落後、0.8876フランまで反発した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:米追加緩和の思惑後退でドルは下げ渋る