カナダ中銀は金融政策決定会合で市場の予想通り政策金利(翌日物貸出金利)を0.25%に据え置くことを決定した。また、週40億カナダドルの量的緩和(QE)ペースを維持。QEを回復が軌道に乗るまで維持する方針を再表明した。さらに、2023年まで現行の低金利を維持するとのフォワードガイダンスも維持した。同時に、ワクチン実用化に期待が広がるもその影響はまだ不透明で、2021年の経済が多難となる道のりを警告。中銀総裁は、最近のカナダドル高が輸出に不利に働く可能性から、為替も金融政策を決定する材料となると指摘している。

ほぼ想定内だった内容で一時カナダドル買いが強まったのち、中銀のカナダドル高けん制や、米国の石油在庫統計を受けたNY原油先物の下落に連れてカナダドル買いが後退。ドル・カナダは1.2770カナダドルへ下落後、1.2814カナダドルまで上昇した。カナダ円は81円63銭まで上昇後、81円30銭へ反落した。

【金融政策】
・カナダ中銀:政策金利(翌日物貸出金利)を0.25%に据え置き決定

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:カナダドル伸び悩む、加中銀は政策金利ガイダンスを維持、加ドル高けん制