2日のドル・円は、東京市場では104円23銭から104円58銭まで反発。欧米市場では、104円75銭まで買われた後、104円40銭まで下落し、104円42銭で取引終了。本日3日のドル・円は、主に104円台で推移か。米追加経済対策の早期成立への期待は持続しており、リスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。

2日のニューヨーク外為市場では、ユーロ高・米ドル安が進行し、ユーロ・ドルは2018年4月以来となる1.2119ドルまで買われた。市場関係者の間からは「追加経済対策の早期成立への期待が高まり、安全通貨であるドルの持ち高を減らす動きがみられる」との声が聞かれている。ユーロ高を受けてドル指数は下落している。

ただ、英国と欧州連合(EU)の通商交渉が妥結する保証はないことから、「ユーロ買い・米ドル売りがさらに増える可能性は低い」、「追加経済対策の年内成立が難しくなった場合、リスク選好的なユーロ買いは縮小し、安全資産であるドルや米国債の買いが強まる」との見方も出ており、ユーロ・ドルの相場動向には注意が必要か。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米追加経済対策への期待でリスク回避の円買い抑制も