18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、104円01銭へ強含んだのち、103円65銭まで下落し、103円81銭で引けた。米10月住宅着工件数が予想を上回り一時ドル買いが強まるが、ウィリアムズ米NY連銀総裁が「財政支援策の欠如で今後数カ月経済は鈍化する」との慎重な見通しを示し、当面FRBは金利を低水準で維持する方針が再確認されたことでドルは一段安となった。

ユーロ・ドルは1.1877ドルまで買われた後、1.1849ドルまで反落し、1.1855ドルで引けた。ドイツ政府が発表したパンデミック対策の一環として30億ユーロ規模の自動車産業支援が好感され下支えとなったと見られる。ユーロ・円は123円34銭から123円02銭まで下落。ポンド・ドルは1.3263ドルから1.3312ドルまで上昇した。インフレの上昇や英国と欧州連合(EU)の通商交渉で合意が近いとの期待感にポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9123フランまで上昇後、0.9092フランまで反落した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY為替:財政支援欠如で米経済成長は鈍化の可能性