米国株式相場はまちまち。ダウ平均は28.09ドル安の28335.57ドル、ナスダックは42.28ポイント高の11548.28ポイントで取引を終了した。

10月製造業PMI速報値の改善を好感し寄り付き後上昇した。しかし、経済対策を巡る交渉でムニューシン米財務長官が、前進はしたがペロシ議長の譲歩が得られず、「依然、著しい相違が残る」と述べ早期合意期待が後退し、下落に転じた。不透明感から引けにかけても軟調に推移。ナスダック総合指数は上昇した。セクター別では、メディア・娯楽、小売りが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落。

玩具メーカーのマテル(MAT)は、第3四半期決算が予想を上回り急伸。製薬大手ギリアド・サイエンシズ(GILD)は米食品医薬品局(FDA)が、新型コロナウイルス治療薬として、同社の「レムデシビル」を正式承認したことが好感され上昇した。一方、半導体のインテル(INTC)やクレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)は第3四半期決算が冴えず大きく売られた。エクソン(XOM)やシェブロン(CVX)はバイデン大統領候補が討論会でエネルギーにおいて石油産業から再生エネルギーに移行する方針を示したことを背景に下落。

経済対策を巡る交渉では、トランプ大統領は資金の運営を誤った州・地方政府を支援するつもりはないと断固とした姿勢を示した。

(Horiko Capital Management LLC)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:米国株はまちまち、追加経済対策の早期の合意期待が後退