NY外為市場では大統領選挙前の追加経済対策合意への期待が後退し、ドルがじり安推移した。ドル・円は105円95銭から105円63銭まで下落し10月7日来の安値を更新。ユーロ・ドルは1.1793ドルから1.1824ドルまで上昇し9月21日来の高値を更新した。ポンド・ドルは1.2933ドルから1.3013ドルまで急伸。ドル・スイスは0.9136フランから0.9106フランまで下落した。

追加経済対策を巡りムニューシン米財務長官とペロシ下院議長は交渉を継続している。しかし、マコーネル上院院内総務は経済が正常化に向けて苦闘しており、追加経済対策が必要であるとし、航空会社支援で広範な支持を得ているとしながらも、ペロシ議長が提示している案に共和党の支持を得ることは不可能で、特に、選挙前の新経済対策の合意は困難との見方を示した。

ダウは一時上げ幅を縮小するものの、いずれ追加策が合意成立するとの期待に145ドル高で推移。米10年債利回りは0.77%で推移した。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:ドルじり安、米大統領選挙前の追加経済対策合意期待が後退