10日のマザーズ先物は前日比9.0pt安の1124.0ptとなった。なお、高値は1151.0pt、安値は1118.0pt、取引高は12343枚。本日のマザーズ先物は、米国市場が上昇したことや堅調なナイトセッションの流れを引き継ぎ反発してスタートした。寄り付き後は、一時上げ幅を拡大し、前日比18.0pt高まで上昇する場面があったものの徐々上げ幅を縮小した。その後、後場に入りマイナスに転じ、この日の安値手前で取引を終了した。
なお、NTTドコモのドコモ口座で不正引き出しが相次いで発見されたことで、時価総額上位のBASE<4477>やAI inside<4488>などEC関連や在宅ワーク関連銘柄へのセキュリティ懸念が相場の重しとなり、先物の需給悪化要因となったようだ。そのほか、英アストラルゼネカが新型コロナワクチンの第3相臨床試験を来週に再開すると報じられたことで、時価総額上位のアンジェス<4563>などバイオ株の思惑が低下し先物の上値を抑える結果となった。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物概況:続落、セキュリティ懸念でECや在宅ワークが重し