米商務省が発表した6月卸売在庫速報値は前月比‐2.0%となった。伸びは5月-1.2%から改善予想に反して悪化。前回の景気後退時の2009年3月来で最低となった。卸売り小売りは前月比‐2.6%と、5月‐6.2%から予想以上に改善。

一方、同時刻に発表された6月前渡商品貿易収支は‐706億ドルと、赤字幅は5月の753億ドルから拡大予想に反して縮小。輸出の回復が全体指数を押し上げた。4−6月期の経済を助ける。

予想を下回った卸売在庫を嫌気し米国債相場は上昇。米10年債利回りは0.59%から0.57%まで低下。ドルは軟調に推移した。
ドル・円は105円20銭から104円99銭まで反落。ユーロ・ドルは1.1720ドルから1.1757ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・6月卸売在庫速報値:前月比‐2.0%(予想:-0.5%、5月:-1.2%)
・米・6月前渡商品貿易収支:‐706億ドル(予想‐754億ドル、5月‐753億ドル←‐743憶ドル)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY外為:米6月卸売在庫速報値、前回リセッション時以来の落ちこみ、ドル軟化