20日のドル・円は、東京市場では107円02銭から107円53銭まで反発。欧米市場でドルは107円04銭まで売られた後に107円34銭まで反発し、107円28銭で取引終了。

本日21日のドル・円は、主に107円台で推移か。米国の追加経済支援策やウイルスワクチン開発の進展などを意識して、リスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。

英医学誌ランセットの発表によると、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学が共同で開発を進めている新型コロナウイルスワクチンの初期臨床試験結果で、安全性と免疫効果が確認されたもよう。一部報道によると、ワクチン候補について、世界保健機関(WHO)の科学者は「最有力候補と期待している」との見解を表明している。

一方、米国などで新型コロナウイルスの感染者は日々増加しており、一部地域では経済活動を制限する措置が再導入されている。米国の企業景況感は改善しつつあるが、ウイルス感染がさらに拡大した場合、雇用情勢が再び悪化すると警戒されている。経済活動を抑制することなく、ウイルス感染の拡大を阻止することは容易ではないが、「万能ではないものの、追加の経済支援策によって市場の不安はある程度緩和される」との声が聞かれており、金融市場の不確実性が過度に高まることは当面回避されるとみられる。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:ウイルスワクチン開発進展への期待で円買い抑制も