米国の7月NY連銀製造業景気指数は17.2と、5カ月ぶりのプラスに転じ予想も上回り2018年11月以来で最高となった。同時刻に発表された6月輸入物価指数は前月比+1.4%。伸びは5月+0.8%から予想以上に拡大し2012年3月以降8年ぶり最大を記録した。前年比では−3.8%と、5月−6.2%から改善したものの予想-3.7%は下回った。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した6月鉱工業生産は前月比+5.4%と、伸びは5月+1.4%から予想の+4.3%以上に改善し1959年以降61年ぶり最大の伸びを記録。6月設備稼働率は68.6%とやはり予想67.8%を上回り5月65.1%から改善。

予想を上回る結果を受けて米国債相場は下落。米10年債利回りは0.656%まで上昇した。一方、ドルは質への逃避の買いが後退した模様で軟調。ドル・円は107円31銭から106円71銭まで下落し10日来の安値を更新した。ユーロ・ドルは1.1435ドルから1.1452ドルまで上昇し4カ月ぶり高値を更新した。

【経済指標】
・米・7月NY連銀製造業景気指数:17.2(予想:10.0、6月:-0.2)
・米・6月輸入物価指数:前月比+1.4%(予想:+1.0%、5月:+0.8%←+1.0%)
・米・6月輸入物価指数:前年比−3.8%(予想:-3.7%、5月:−6.2%←-6.0%)
・米・6月鉱工業生産:前月比+5.4%(予想:+4.3%、5月:+1.4%)
・米・6月設備稼働率:68.6%(予想:67.8%、5月:65.1%←64.8%)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 米6月鉱工業生産61年ぶりの大幅な伸び、ドルは続落