本日のマザーズ先物は、前日の大幅な下落の反動に加え、前日の米国株高などをあって、買い戻しの動きが先行しそうだ。前日の米国市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が個別企業の社債購入を始めると発表し、NYダウは続伸したことから、NYダウなど主要株価指数は上昇した。為替相場も1ドル=107円台半ばで落ち着いた動きとなっており、外部環境の落ち着きを背景にマザーズ先物にも好影響を与えるだろう。ただ、前日のマザーズ市場は、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感などから売りが膨らみ、マザーズ先物は4%近く急落した。現物市場でもこのところ人気を博していたバイオ関連株に売りが膨らんだほか、テレワーク、クラウドなどのIT関連株にも売りが波及した。市場では「先駆銘柄の値崩れが先行き不安心理を増幅させ、個人投資家に過熱感が意識された」との声が聞かれた。新型コロナの感染第2波への懸念が拭えないだけに、日米中の各国の感染者数の状況次第では、短期筋による仕掛け的な売りも予想され、相場を不安定にさせる可能性もある。このため、買い戻しが一巡すると上値の重さが意識され、伸び悩む場面も想定される。上値のメドは940.0pt、下値のメドは900.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:外部環境の落ち着きを背景に買い戻し先行へ