本日のマザーズ先物は、急ピッチの上昇に対する警戒感から利益確定売りに上値の重い展開が想定される。前日の米国市場は、新型コロナウイルスワクチン開発への期待感や世界的な経済活動の再開期待を映して、NYダウなど主要株価指数は急反発した。外部環境は良好で、投資家心理の向上につながるだろう。また、国内でも、「新型コロナの治療薬として有望視される中外薬<4519>の関節リウマチ治療薬『アクテムラ』が、国内で臨床試験に入ったことがわかった」と一部で報じられており、バイオ関連株など新型コロナ治療薬関連株に個人の投資資金が継続することが想定されることもマザーズ先物高を支援する要因の一つになりそうだ。ただ、マザーズ先物は急ピッチで値を上げてきただけに、目先の利益を確保する売りも散見され、26日には朝高のあとは急速に値を消す場面もあった。市場では「期待と利食い売りが交錯している」とされ、本日も同様な動きが想定される。上値のメドは950.0pt、下値のメドは930.0ptとする。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 マザーズ先物見通し:急ピッチの上昇の反動から上値の重い展開か