米国株式相場は続伸。ダウ平均は911.95ドル高の24597.37ドル、ナスダックは220.27ポイント高の9234.83ポイントで取引を終了した。携帯端末のアップル(AAPL)が米国内25店舗を再開するなど経済活動の再開で景気回復期待が広がったほか、新型ウイルスのワクチン薬開発で一段の進展が見られたことが好材料となり大きく上昇して寄り付いた。その後も、パウエルFRB議長が週末のインタビューで、景気支援策が「無制限」であり下半期の経済回復に自信を表明したことや、原油高も追い風となり、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが大きく上昇、医薬品・バイオテクの上昇は小幅にとどまった。

バイオ製薬のモデルナ(MRNA)は、開発中の新型ウイルスワクチンの初期段階治験で、良好な結果が得られたことを発表し急伸。運輸のフェデックス(FDX)は、マイクロソフト(MSFT)と戦略的提携を結んだことを発表し買われた。航空大手のデルタ(DAL)は、6月から段階的に運航を再開する計画を発表し上昇。また、自動車大手のジェネラルモーターズ(GM)やフォード(F)も工場再開で上昇した。一方で、外出自粛が奏功してきたテレビ会議サービスを提供するズームビデオ(ZM)や、食品製造・販売のキャンベルスープ(CPB)などが下落した。

小売りのJCぺニー(JCP)は、連邦破産法第11章による破産申請を行い経営破綻した。新型コロナウイルスの影響により、米百貨店では先日のニーマン・マーカスに続いて2社目の破綻となった。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ911ドル高、ウイルスワクチン開発の進展を好感