8日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円28銭まで下落後、106円72銭まで上昇して引けた。ライトハイザーUSTR代表、ムニューシン米財務長官、中国の劉鶴副首相がパンデミック後初めて、電話協議を行ったことが明らかになると米中関係悪化懸念が後退。また、米4月雇用統計で失業率が戦後最高、雇用者数も過去最大の減少を記録した最悪の結果となりいったんドル売りが強まるが、今後は経済活動の再開にともない改善するとの期待が広がり、最悪期は脱したとの見方からドル買いが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が資金調達市場の安定に伴い国債購入ペースを減速したと発表すると米債利回り上昇に伴いドル買いが一段と強まった。




ユーロ・ドルは1.0815ドルまで下落後、1.0876ドルまで上昇して引けた。


ユーロ・円は115円27銭から115円74銭まで上昇。


ポンド・ドルは1.2357ドルまで下落後、1.2467ドルまで上昇した。


ドル・スイスは0.9732フランまで上昇後、0.9681フランまで下落した。


 [経済指標]・米・4月非農業部門雇用者数:前月比‐2050万人(予想:-2200万人、3月:−87万人←-70.1万人)・米・4月平均時給:前年比+7.9%(予想:+3.3%、3月:+3.3%←+3.1%)・米・4月失業率:14.7%(予想:16.0%、3月:4.4%)・米・3月卸売在庫改定値:前月比‐0.8%(予想:-1.0%、速報値:-1.0%)・米・3月卸売売上高:前月比‐5.2%(予想:-3.0%、速報値:-0.7%←‐0.8%)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 5月8日のNY為替概況