24日の米国長期債相場はもみ合い。米商務省がこの日発表した3月耐久財受注速報値は前月比−14.4%と、2014年8月来の低水準となったが、国内総生産(GDP)の算出に用いられる3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値は前月比−0.2%と、2月実績の−0.9%から改善。企業の設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注は予想外のプラスとなったことから、1−3月期国内総生産はマイナス成長が予想されるものの、大幅な落ち込みはないとの見方が浮上した。米10年債利回りは0.593%近辺から一時0.62近辺%まで上昇。ただ、債券市場は米国経済のすみやかな回復は難しいと想定しており、イールドカーブの平坦化を見込んだ取引は一部で継続している。

イールドカーブは、中期以降でわずかにフラットニング気配。2年−5年は15.10bp近辺、2年−10年は37.90p近辺で引けた。2年債利回りは0.22%(前日比:0bp)、10年債利回りは0.60%(同比:0bp)、30年債利回りは1.17%(同比:-1bp)で取引を終えた。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場はもみ合い、3月耐久財受注の内容改善で利回りは下げ渋る